いい音楽を聞き続けても無駄? ミュージシャンの証もう1つの音感とは

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音感についての勘違い

評論家とミュージシャンの違い

耳が肥えている事は意味がない

今日は音楽をやっていくうえで大切な
音感についてお話します。

よく「音楽をやっていると音感が良くなる」
「あの人は音感が良い」などと言いますね。

それでは音感とは何でしょうか?

漠然と
音楽を好きで音楽ばかり聞いているといわゆる耳が肥えて来て

音色の良し悪しが分かるようになり
それが音感と呼ばれるもの
と、勘違いしている人が割といます

例えば

高級な楽器の音の違いが解る。
ボーカルの声質の良さが解る
楽器の演奏のテクニックの良さが判る

といった類の能力の事です。
こういった能力は広い意味で音感と表現されることもありますが

それは逆に、特別な能力とは言えません。

本物の演奏なら一般の人でも誰にでも良さが解るからです。

一般人とは違う能力に意味がある

本当の音感とは
音楽に関わっていない人には判らない
今奏でられている音が何の音か理解できる感覚のことです。

ミュージシャンなら必ずと言っていいほど身に付けておくべき感覚で

音感があると無いとではミュージシャンとして他者との関わり方が違ってきます。

音楽で会話できるのか出来ないのか

例えば、セッションの時など

音感が無くてもしっかりとした譜面があり、初見で演奏できる能力があれば
問題ありませんが、相当な読譜力の貯金が必要です。

ところが、音感がある場合はその逆で、

極端な話、譜面がなくても楽しくセッションすることが出来るわけです。

音楽は言葉に似ています

音楽は言葉を超えると言いますが、

まさに音感を持っているミュージシャン同士は音楽で会話が出来ます。

同じ言語を使う者同士の様にすぐに演奏を合わせることが出来るのです。

もちろん、即興で合わせる時は台本のない舞台の様に時にさまよいながら
お互いに様子を見て合わせていきますが、それがまた面白い所なのです。

これからあなたも本物のミュージシャンとして
音楽で会話が出来るように
このブログでそのハウトゥーを学んで
音感を身に付けていきましょう

そして、ステージの向こうのミュージシャンと同じように
ミュージシャン同士互いに認められる本物のミュージシャンになりましょう

音楽は言葉だと強く意識しよう

言葉を学習するように

音感が無い場合は、言葉が聞き取れないのと同じで
台本のない会話など出来ません

しっかりと台本がありセリフが決まっていないと
何も出来ないのです

ある意味、英会話に似ているかもしれませんね。

英文を覚えて発音することが出来ても

実際に相手の言葉を聞き取れなければ会話にならないのと同じです。

逆にそれさえできれば、会話(演奏)の上では文字(楽譜)なんて必要ないのです。

楽譜は原稿を読むため

オーケストラや、ピアニストが楽譜を見ているのは
長い演奏をするうえで、曲を暗記するよりも
道標として台本の様に使っているのです。

言葉の聞き取りも出来て文字も解るようなものです。

言葉(音楽の内容)が聞き取れないから文字を読んでいるのとは意味が違うのです

言葉と同様に学習する

あなたは、でも、自分には音感がないというかもしれません。

安心してください。

生まれ持って音感を持っている人などいません

音感は人間が音楽を発明し、
後付けで音に意味を持たせたから
生まれた能力なのです。

何の知識もないのに耳にした音楽を「ミレドシド~」などと言葉にできる赤ちゃんなんていないですよね。(笑)

意識して学ばなければ、誰もが音感を持っていないので当然です


そうです
言語と同じで、音感は学習によって身に付けるものなのです。
だれでも訓練次第で身に付けることが出来ます。

 

実は2種類ある音感

水と油?2つの相反する音感

絶対音感というラベリング能力

 


音感にも2種類あるのはご存知ですか?

一つは聞いたことがあるかもしれませんが
絶対音感といいます。

単音または和音を鳴らしたときに
ソ、とかド、とか音名が瞬時にわかる能力です。

ポップスではG、Cのように英語で音名を言います。

能力に差があり、

自分の楽器の音しか判らない人、
ある一定の音なら判るという人
すべての音が数ヘルツの違いまで分かり、楽器のチューニングが僅かに狂っているだけで気持ち悪くなるという人

その程度は様々です。
身の回りの音が全てドレミに聞こえる、というあれです。

習得期間は限定的

絶対音感は耳で聞いた音にラベリングできる能力で

残念ながらこれは幼少期の頃にしか身に付けることが出来ない能力と言われています。

10代以降に訓練して相当な時間をかけても身に付くかどうか分からない

今から母国語を習得しネイティブスピーカーレベルになるようなものです。

今絶対音感を持っていないなら習得はほぼ不可能です。

でもがっかりしないでください。

プロのミュージシャンでも持っていない人がほとんどです。

音楽家の中で一般的に使われる音感とは
絶対音感ではなく相対音感です。

第2の音感 相対音感の重要性

聞きなれない相対音感という言葉

連続した音と音との隔たりの事を音程と言いますが
相対音感とは流れる音楽の音程が判る能力で
音楽を演奏する上で、非常に役に立つ能力です

絶対音感はその絶対性ゆえに

原曲をアレンジしてとキーが違ったりすると違和感を感じたりして
その絶対音感が邪魔になる事がありますが

相対音感は音を音程の関係で感じることが出来るので
どのキーでも音楽の流れを理解することが出来ます。

今この曲の主音コードが鳴っているな

このコードに移ったな

この進行だと次はこのコードだな

という風に曲の流れ、作曲者の意図が解る様になります。

だから即座に他のプレイヤーとセッションすることが出来るのです。

音楽の会話に欠かせない魔法の能力

どうですか?
まさにあなたが本当に欲しい能力ではありませんか?

相対音感を持っていると音楽の聴き方、理解がこれまでと全く違ってきます。

一般の人には判らない夢のような魔法の能力なのです。

相対音感レッスンは英会話レッスン


そして、相対音感は外国語を習得するのとほぼ同じ原理
訓練次第でいつからでも開発できます。

ここが重要なポイントです。

今からでも身に付けることが出来て
習得段階に個人差はあるが
音楽表現に非常に役に立つ能力

なのです。これは習得しない手はありません。

英会話と同じで
どれだけその環境に触れあっているかで習得に差が出てきます。

個人差はありますが、それぞれどのレベルでも会話を楽しめます

この、レベルの違いがあっても少しでも身に付けていればほとんどのミュージシャン同士で意思疎通が出来るところが重要で、とても便利な能力です

ただその環境にどっぷりつかって聞いているだけで自然に身に付くものではなく
しっかりと訓練していく事が大事です。

洋楽をいくら聞いていても英語が解るようにならないのと一緒ですね。

まとめ

  1. 良い音楽が分かることと音感があることは違う
  2. 音感には絶対音感と相対音感がある
  3. 実用的なのは音楽の仕組みが分かる相対音感
  4. 相対音感は英会話の様に個人差はあるがいつでも身に付けられる

それではどのようにして
本当の音感「相対音感」を身に付けて行けばいいのでしょうか?
その習得方法については別のページでお話したいと思います。

 


それではまた。
あなたの音楽ライフが日々レベルアップして充実していく事を
心から願っています

 

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