即効性がある 鼻腔共鳴を使って明るい声を出す方法3選

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歌を左右する声の良さ

歌のうまさを決めるのは音程だという思い込み

声こそが人を引き付ける


歌のうまさを決めるのは

音程の正確さだと思っている人が多く

実際にカラオケの採点でも

音程正確性がかなりのウェイトを占めています


ところが実際にカラオケで100点を出す人の歌を聞いたときに
人を感動させる声をしているかというと必ずしもそうではありません


プロの歌手がカラオケの採点に挑戦しても
高得点が出ない人もいます

それでもなぜ人を感動させる歌を歌うことが出来るのでしょうか?

それは感動を引き起こすのが音程ではなく
紛れもなく声の質だからです

音程だけならあなたでなくてもいい

声の質さえ良ければ

極端な話、音程などどうでも良いレベルです。

ブザー音のような昔のアニメに出てくるロボットのような魅力のない声では

いくら音符通りに歌っても聞いている人は感動しないのです

人は声に感動するのです

だから、あなたはあなただけの声を鍛えて個性を伸ばしていく必要があるのです

美空ひばりの歌が国民に愛されたのも

もちろん歌の技術のすばらしさもありますが

子どもの頃から長く売れ続けたのは美空ひばりの声があったからです

X JAPANが幅広い層に支持されて日本を代表するようなロックバンドになったのも、楽曲のすばらしさと同時にあの一度聴いたら忘れられない声があったからです

他の人の声であそこまで成功したでしょうか?

普通の人に一流のプロの歌い手のような声は出せません

だから、トレーニングが必要なのです

生まれ持って声の良い人もいますが、ほとんどの場合歌を聴かせるレベルではありません

けれど、そういう人が真面目にトレーニングすれば強く人を引き付けて、もっと聞いていたいと酔いしれるような声に成長させることが出来ます

良い声の条件は明るく目立つこと

ひとえに、トレーニングしていない声
或いは声量を出すトレーニングしかしていない声は

高い周波数が伸ばされておらず、低くこもって聞こえ

人間の耳には残りにくく、
つまり、説得力に欠け感動しない歌となるのです。

あなたも経験上、低い音より高い音の方が単純に耳に残りやすい
聞き取りやすいという事を知っていると思います

何を目指してボイストレーニングをするのか?

もうお気づきかもしれませんが
声質の高い成分を引き出し

他の声と比較して、
より人間の耳に残りやすい声にしていく事です

息の量ではなく響きの量

鼻腔に響かせれば声量がでる

鼻腔共鳴


細かく言えば
本格的にトレーニングしようとすれば
いくつもの強化ポイントがあるのですが

ここでは、明日にでも人前で歌う、あるいは
すぐにオリジナル作品としてレコーディングすることを考えて

最も影響が出て分かりやすい即効性のある方法に取り組んでもらいます

その方法とは


鼻腔に響かせて
明るい声を出す方法です

声を響かせる箇所、要素はいくつかあります

あなたも聞いたことがあるのがおそらく

頭、お腹、胸、辺りでしょうか?

実は一番効率的で手っ取り早く結果が期待できるのが
鼻に響かせることです

一般的に言われる鼻声とは違いますのでご注意を

鼻声とは鼻が詰まった声です

それに対して鼻に声を響かせるというのは
声が明るく大きく、前に出るようになるということです

音というのは空間を閉じた壁に反射して共鳴が起こり
その空間が広ければ広いほど大きく響きます

ただし空間が広くても反射しなければ響きませんので
そこを意識するようにします

そうすると大声を出そうと息を大きく吐かなくても声量を出すことが出来て
喉を傷めることも少なくなります。

声量は息の量を増やすことたけ出すのではないのです。

でも小さな鼻の穴のどこに響かせられるの?

実は鼻の奥には外からは見えませんが
口の中と同じくらい大きな
鼻腔という空間が存在します。

しかも口の中は舌が大きく空間を邪魔しているので
実はそんなに音が響かないのです

一般の人は普段口の中の空間(口腔)や
ましてや鼻腔の響きなどを「意識せず」に発声しているので

全く声が響かず、アナウンサーや声優のような明るい声は出ないのです。


反対にその口腔、鼻腔に声を響かせることを意識すると
綺麗で明るい響きのある遠くまで通る声量を出すことが出来るのです

歌わない時も商売道具としての声を意識する

そこが、声の商売をしている人と
「一般人」との違いなのです。

このことは意識しないと「自然には出来ない」ことで
知識として学ばなければ気づかないことです

大切なことでほぼ知っている人しか出来ないことですので
覚えておいてください。

具体的な練習方法

その1 鼻から声を出す


では、どのようにして鼻腔に響かせるのか

意識するのはまず

鼻の奥の空間です

口の中にドーム状の天井がありますが
その天井を隔てた上に目に見えない鼻腔という空間があります

  1. その空間に声を反響させるように発声します
  2. 喉の奥からストレートに縦に鼻の奥に向かって声=息を流します。
  3. 口の中を無視して鼻の奥から前に声を通すようにイメージします。
  4. すると自然と喉も開くようになり息の通りもスムーズになってますます共鳴しやすくなります。

やがて声が鼻腔内に共鳴して高周波の倍音が含まれるようになります。

これはとても大事な発声方法で
鼻腔への共鳴を意識するだけで
高音の響きが目立つようになるのです。

その2 鼻の奥を閉じて振動させる

鼻腔の共鳴が感じにくい場合は

強制的に鼻に声を響かせる方法があります。

口を大きく開き
「んガ」と発音するように「アー」と発声するのですが
その「んガ」の直前の喉の形で口を開けたまま
「ん」を長く発声するのです。

喉の奥を下の根元で塞ぐ感じです

そして「んーーー」という声が鼻に響いて
鼻全体から頭全体までビリビリと振動する様に意識します

そして充分に振動を感じたら最後に声を開放し
「んーーーあーーー」と声を前に出すようにします

これを繰り返すことによって
鼻腔共鳴の感覚を掴んでいきます。

すぐに声が明るくなる効果が出るはずですが、
ペースは人それぞれですので
あまり変化が感じられなくても続けるようにしてください。

その3 声の焦点を意識する

併せて意識すると声を前に出す効果が高いのが
声の焦点です。

声を明るく前に出せる効果があります。

声はただ単に口からメガホンの様に
拡散するイメージで出してはいけません

声の濃度が薄まって耳に届きにくくなります

口から出る声を一点に集めるように発声することによって
ぎゅっと詰まった相手に届きやすい声になります

どこに集めるかというと
丁度「鼻の下を伸ばす」と呼ばれる口と鼻の中間の位置

あくまでイメージですがそこを中心にして

  1. 顔面の表面で薄く声全体を振動させて
  2. その鼻の下で声の焦点を結ぶようにします。
  3. マイクを使って歌う時は
    その位置にマイクを向けるようにします

実際にそうする事で声の焦点を意識することになり

鼻腔で響いた音と口の中で響いた音が
ミックスされて響きの豊かな声が撮れるのです

ボーカリストのマイクの使い方を観察してみてください

知識を持ったボーカリスト
特に高音を意識した歌い手は

マイクを口の中心ではなく
上あごの上の辺り、口と鼻の中間に向けているものです。


というわけで
あなたも是非トライしてみてください

最後はお腹と頭のバランスを取る

パワーの胸部共鳴と軽さの鼻腔共鳴をバランスよく発達させよう

即効性のある鼻腔共鳴


まずは、お腹から出た声を
そのまま口から出すのではなく

鼻の中の空間を意識してそこに反響させるようなイメージで息を通し

鼻と口の両方から声を出します。

そして鼻の下で焦点を結ぶのですが

その焦点の位置は
顔の表面から1~2センチくらいの所

丁度マイクのヘッドが来るくらいの位置を
イメージします。

個人差があると思いますが
鼻腔を意識しない時と比べると

あきらかに声が明るく、前に出てくるのが
分かると思います。

録音してみるとハッキリとわかるでしょう。


初めの内は
声量のない
ただの軽い声になるでしょう

低音を響かせる胸部の共鳴

本来はお腹の方にもパワーを意識して力を入れ、芯のある強い声を作るのですが

声というものは意識した方向と同じ位置の周波数が
強調されるので

体の下の方を意識すれば低い周波数が強調され
共鳴が無ければ低く、こもり気味の声になってしまいます。

逆に頭の方を意識しすれば高い周波数が強調され
高音が響く軽く明るい声になります。

高い声は頭のてっぺんから出せといわれる所以です。

後々はお腹を意識して胸部に深く響かせドスの効いた発声を併せてしなければなりませんが

その前に上の方の明るい響きを習得する方が即効性があり、

すぐにレコーディングやライブ、弾き語りに使える明るい声を
いち早く手に入れることが出来るので
ここではまずそこの習得をお勧めします

声というものはいつになっても
不完全なまま理想を求めてトレーニングしていくものですが

聴く方にすると、人間の耳は
同じ未完成な声の状態でも
まずは高音の周波数が出ている方が聴きやすいのです。

あとは歌い込んで徐々にお腹の支えによって
ドスの効いた低周波の成分を加えていけば良いのです。

ただ、鼻腔共鳴がある程度無意識に出来るようにならない限り

お腹から出す声量を意識して発声すると
元々のこもった声に戻りがちですので、

まずは首から上の明るい共鳴を徹底的に意識しながら

日々のトレーニングによって徐々に胸から下のパワーを入れるように
時間を掛けて理想の声を完成させていきます。

まとめ

歌のうまさは音程正確率よりも声の質が大きな割合を占める
人間が本能的に感じる良い声とは高い周波数を含み、目立つ声である

鼻腔共鳴を発生させた明るく前に出る声を出す方法は

  1. 上あごのドームをめがけて反響させ鼻を通して声を出す
  2. 鼻の奥を閉じてビリビリと響かせてから発声する
  3. 鼻と口の中間である鼻の下に声の焦点を作るように発声する
将来的にはお腹や胸にも響かせて低音もバランスよく伸ばして強い声を作るようにする

鼻腔共鳴を意識した明るい声は
即効性があるので是非試してみて

今日からのカラオケや弾き語りに
大いに活用してみてくださいね。

それでは今日はこの辺で。

あなたの音楽ライフが日々レベルアップしていく事を
願っています。

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