ギターは打楽器? プレイヤーが持つべき2つの役割

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多くのプレイヤーの勘違い

表面的なパフォーマンスだけを見ている

初級・中級者のほとんどがしている勘違い

商業音楽、いわゆる軽音楽をやり始め、弾き語りやバンドで楽器を弾いている人たちは

プロの演奏を見て、ああいう風に上手に弾きたいと思い、

一生懸命和音を綺麗にしっかり弾いたり、
ソロパートやオブリガートを間違えない様に滑らかに弾くことに注意を払うことがほとんどです。

そうすると、弾いている本人は一生懸命で気付かないのですが、

聞いている方は何か芯が無くて、フラフラして弱々しい音に聞こえるものです。

それは、いったいなぜでしょうか?

これは、ある重要な思い違いをしているのです。

早めに気付くことが力の差を生む

メロディ・和音を奏でる楽器の役割の1つはもちろん

曲の流れを導く和音とメロディを奏で

その紡ぎだされたハーモニーで

聞く人の心を動かすことです

和音=コードとメロディの融合から耳に広がる作曲者の世界観は聴衆の一人ひとりそれぞれのイマジネーションを掻き立てます

でも、もう一つ初心者・中級者にはあまり重視されない大切な役割があるのです

気が付かずに練習していると実に何カ月も、下手をすると何年たっても観客から認められない。

バンドメンバーから認められないプレイヤーのままになってしまうことも。

しっかりと、時間を掛けて運指を正確に覚え、
ミスタッチも無いように完璧に音をつなげたとしてもです。

そのある事に気を配って、しっかり意識して演奏しなければ
いつまでたっても上手い演奏と感じられないのです。


それを意識して出来る担当の楽器それは
ドラムです。

コードやメロディに夢中で全く気付いていない若者たち

そうです。
問題はリズムの練習不足です。

ほとんどのメロディ・和音楽器はハーモニーが複雑に絡み合うパートを演奏するため

ついつい音高の正確さや長さ、正しい和音を奏でることに集中します。

それだけで自分の演奏が完璧だと思い込んでいるのです。

本当は違います。
メロディ・和音を出せる楽器だからこそ
打楽器だと思って練習するのです。

役割その2 楽器演奏の根幹を担うのはリズムである

全ての楽器は打楽器であるという意識

パッとしない演奏の原因


重要な事なのでもう一度言います。
メロディ・和音楽器は打楽器です。

特に、ギター担当は気を付けなければならない。

リズムカッティングに相当の意識と練習時間を使わなければならない

そこを、リズムをおろそかにすると実に歯切れの悪い伴奏になり、
全体が締まりのないぼんやりとした曲になってしまいます。

唯一、ドラムだけがしっかりとリズムを刻んでいれば何とか形にはなりますが、
そのドラム担当でさえ上辺だけのテクニックで手首、足首でしか演奏できていない

パワーとタイム感のない弱々しいプレイヤーが増えてきています。

パフォーマンスはキレが命


音楽は時間の芸術です。

刻一刻と時間が過ぎていく中で、聞いている者の心を動かすエンターテインメントです。

もう、なんとなく想像は付くでしょうが、
音楽にもやはり「キレ」というものが重要なのです。

ビートに合わせたキレが感動を呼ぶ

この、「キレに感動する感覚」は人間誰しもが持っている本能のようなものです。

たとえば複数で踊るダンスを見た時の感想はどうでしょう?

選曲や振り付けなど様々な要素のあるでしょうが、やはり
このパフォーマンスが良いと感じるときには
キレが重要な要素を占めるのです。


演奏も一緒です。
聴いていて思わず体が動いてしまう様な、激しく魂を揺さぶられる音楽は
リズムにしっかりとキレがあります。

ただ、機械の様に正確にテンポをまとめるという意味ではありません

譜面に現れないグルーブという概念

正確なビートの上に成り立つフレーズフレーズのまとまり感

多くの人は個性の履き違えをしている

テンポは人間のグルーブ感によって僅かに走ったり、タメたりするものです。

ただフレーズの一つひとつにまとまりをつけて
ビート(拍)を揃えるのです。

その息遣いがワンフレーズ、ワンフレーズ、
かたまりとなって体を突き動かすのです。

それがグルーブです

譜面には表せないプレイヤーの個性です

奇抜な音遣いや超絶技巧を個性と勘違いしているプレイヤーの何と多いことか

奇抜なファッションや逆張り的な言動をして「これが、個性だ」と粋がるのも違います

個性を履き違えています

本当の個性とは同じ行動をしていてもにじみ出て来るもの

譜面通りに同じフレーズを弾いたとしても、にじみ出てくるその人のグルーブが個性なのです

 

何気ないコードストロークでもワンフレーズでも

エディ・ヴァンヘイレンはエディ・ヴァンヘイレンだと分かりますし、

スティーブ・ルカサーはスティーブ・ルカサーだと分かるのです

ベース・ドラム以上にリズムに気を付けよう

バンドや弾き語りの良し悪しはこのグルーブのキレにあると言っても過言ではありません。
ただしほとんどのバンドや歌い手が解っているようで解っていません。

最初に言ったように一番目立つギターやキーボード担当が
リズム意識に乏しいからです。

一流ミュージシャンのグルーブを意識して聞いてみよう

ボーカルでも一流パフォーマーはキレキレの譜割で
聞いている者の体を自然と揺さぶります。

アル・ジャロウ、マイケル・ジャクソン、フレディ・マーキュリー辺りを思い浮かべてみると良いでしょう。

聴いたことが無ければ是非聞いてみてください。

一流の音楽パフォーマーは弾き語りでもバンドでも、リズムのキレがしっかりしています。

シャープに弾くことを心がける

ぼんやりと聞こえては感動しない

リズムがしっかりしていないと一拍一拍(ビート)がにじんでぼやけて聞こえてしまいます。

音がぼやけるという事は体への感じ方もぼやけるという事です。

音の芯がしっかりしていて、その一拍に鳴っているすべての音が
100分の1秒も狂わずにバチッ、バチッとインパクトを持って奏でられる時
その音の一つひとつに演奏者の魂が宿り
音が鋭く心に突き刺さって来るです。


テクニックなんか要らない。魂を込めてビートを刻むのだ。


まだ、技術が未熟な初心者の内は後回しにされがちだけど
大切な心掛けです。

どんなに、難しいコードやフレーズをこれ見よがしに練習し、こねくり回してみたって

リズム隊と和音楽器が一体となった
ジャストのビートと、グルーブ(フレーズのまとまり)には敵わない。

とにかく、ビートをナイフの様に鋭く、それでいて重く、時には軽く密度を濃く演奏しよう。

音量がフォルテでもピアニッシモでも同じだ。
決してぼやけない様に、にじまない様に

練習してみてくださいね。

まとめ

和音やメロディを担当する楽器こそ打楽器だと思って演奏しよう

今日は少し熱くなりましたが、

本当に重要な事でしかも、初心者の内から特別難しいテクニックも必要とせずに出来るにもかかわらず

身に付けている人が少ないので

他人と差をつける絶好の機会にと思い、語らせてもらいました。

それではまた。
あなたの音楽ライフが日々レベルアップして充実していく事を
心から願っています

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